スペインでの就業方法と個人事業主ビザを紹介! 2020年判断のメリット/デメリットは?

スペインに移住したい!スペインで仕事をしてみたい!という方も多いと思いますが、
実際にスペインで仕事をする場合にはどんな働き方やビザがあるのでしょうか?

この記事では大きく会社員、個人事業主という大きく2つの働き方と、
そのメリットとデメリットについてお話ししたいと思います!

両方の手段で仕事をした私の経験から、本音をお話しします!

スペインで就業するということ

スペインで働くためには、”Cuenta ajena”と言う雇用される、いわゆる会社員になる方法と、”Cuenta propia”と言う個人事業主になる方法の2つがあります。

スペインに移住したい!スペインで仕事をしてみたい!という人も多いと思いますが、ヨーロッパの他の国と比べて、住んでみると意外と大変なのがスペインです。

大きな理由の一つが、平均給与の低さとそれに対する物価の高さ。
マドリッドは首都ですが、そんな首都でも未だに終40時間の正規雇用で、月の給与の手取りが800-1000€(約10-13万円)なんてこともあります。

求人広告を見ると”1,100€ al mes bruto”とありますが、”Bruto”と言うのは額面。
ここから社会保険や税金が引かれると大体手取り(neto)は、800€(約10万円)ほど。

なのに、マドリッド市内の家賃は、一人暮らしのピソ(アパート)だと700−1000€もします。
なので、特に若い人々は”Piso compartido”と言う何人かでのシェアハウスに住むことが多いです。

海外で働く際には色々と過酷な現実があることも事実です

会社員として働く場合

就労可能なビザの種類は何がある?

会社員として働く場合、多くが居住ビザ(居住許可)、もしくは就労ビザでの勤務になります。

結婚、事実婚等で既に居住許可があれば、雇用主との雇用契約により、就労することができます。

この居住許可がない場合は、「雇用主の方から雇用契約を締結する」と言う条件の元に居住・就労ビザの申請を行うことができます。

会社員のメリット/デメリットとは?

スペインで会社員として働く場合、以下のようなメリット、デメリットがあります。

スペインで会社員になるメリット
・月々の給与が保証される
・”nomina”と言う給与明細で家を借りたり、ローンを組むのに有利になる
・日本以上に長い休暇の間にも給与の支払いがある
・解雇や失業の際にも様々な補償がある(勤務期間によります)

スペインで会社員になるデメリット
・日本に比べ給与水準が低い
・コロナの影響で、今後スペインは大恐慌に陥る可能性が大
・元々失業率の高い国なので、まずは国民の雇用を優先させたいという方針

雇用主が就労ビザの申請をする上で重要視されるのが、「その仕事が日本人、もしくはその人でなければいけないのか?」と言うことです。運や人との繋がりも大事ですが、自分の特異なスキルを身に付けることも重要かもしれませんね。

学生ビザから就労ビザに変更可能

スペインには、学生ビザ等でも3年滞在すれば、雇用主との雇用契約ががあれば居住・就労ビザが取れると言うメリットがあります。

しかし前述した通り、雇用主が見つからない場合は、残念ながら帰国、もしくは引き続き学生ビザでの滞在になります。

もしくは、可能性として残るのが、この後紹介する個人事業主登録です。

個人事業主になる場合

個人事業主のメリット/デメリットとは?

個人事業主は、スペイン語でAutónomo(アウトノモ)と言います。個人事業主という名前の通り、主に個人でビジネスを起業する場合に申請するビザです。

このビザで仕事をする場合には、以下のようなメリット、デメリットがあります。

スペインで個人事業主になるメリット
・職種を問わないので好きな仕事ができる
・個人事業主登録によって、居住許可を得ることが可能
・事業を始めた最初の1年間は、Tarifa planaと言う保険料の減額がある

スペインで個人事業主になるデメリット
・毎月収入の有無にかかわらず、Cuota mensual de autónomo*(月々の個人事業主社会保険)の支払い義務
・居住許可は毎年更新、1ヶ月でもお休みした場合は更新不可
・保険料の減額Tarifa planaは、一生に一度しか適応されない
・特殊な会計作業等、かなりのスペイン語能力が必要

*Contingencias comunes: 944,40 x 28,30% = 267,26 euros
Contingencias profesionales (accidente de trabajo y enfermedad profesional): 944,40 x 1,1%= 10,38 euros
Cese de actividad: 944,40 x 0,8%=7,55 euros
Formación profesional: 944,40 x 0,1%= 0,94 euros
詳しくはこちらをご確認ください

Cuota mensual de autónomo(月々の個人事業主社会保険)ですが、2020年現在は、最低料金が286,13€(約3-4万円)です。
例え収入が1セントも無かったとしても、個人事業主として登録している限り、有無を言わさず徴収されます。

毎年、少しずつ上がっていく上に、療養保険や更に今まで無かった失業保険が加算されたりした結果、ここ10年で36€ほど上がっています。失業保険と言っても、会社員のように簡単に貰えるわけではなく、様々な制限があり、決して楽な選択肢ではありません。

事業を始めた最初の1年間に適応されるTarifa planaと言う保険料の減額。
私の時は2年間でしたが、現在は1年に短縮されており、今年になって最低額が50€から60€に引き上げられました。また、年齢によっても加算されるようです。
(詳しくはこちらをご確認ください。)

このTarifa planaは、一生に一度しか適応されません。

そのため、起業する時には、しっかりとした事業計画と、それなりの軍資金を持って始められることをお勧めします。

また、スペインでの会計作業は特殊なことも多いため、信頼できる会計士さんと契約することをお勧めします。

どこに相談すればいいの?

会計士は、Factura(請求書)の量やサービスによってその都度請求する所と、月いくらで契約してくれる所があります。会計士の器量が、今回のコロナの休業補償などに大きく関わってくることもありますので、会計士選びはしっかりすることをお勧めします。

魁では、スペイン起業スタートアップコンサルタントサービスも行っており、信頼できる会計士さんの紹介もしております。個人事業主ビザの相談もできますので、是非ご質問、ご相談ください!



スペインでの就労事情まとめ

スペインでの就労方法の大きな2つである会社員、個人事業主についてそれぞれお話しいたしました。

それぞれいい点悪い点を挙げさせていただきましたが、人によってはもちろん逆に捉えられる方もいらっしゃると思います。

仕事が全てではないですが、人生の多くの時間を割くことが多いのも事実です。
この記事が皆さんに有益な情報であれば幸いです。

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